御老人
ごろうじん
名詞
標準
文例 · 用例
それは、あのお方が十七歳になられたばかりの頃の事だつたのでございますが、おからだも充分に大きく、少し伏目になつてゆつたりとお坐りになつて居られるお姿は、御ところのどんな御老人よりも、分別ありげに、おとなびて、たのもしく見えました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
御ところの人々も、ひとりのこらず御老人のまさに末代までの御面目を慶賀し、かつは、おうらやみ申しました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
図書 御老人、あなたは。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
村越 ま、まあ、御老人。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
赭顔は、でっぷりとした頬を張って、「いやさ、用とはこっちから云う事じゃろうが、うう御老人。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
御老人、貴下は大先生です。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
それは、あのお方が十七歳になられたばかりの頃の事だったのですが、おからだも充分に大きく、少し、伏目になってゆったりとお坐りになって居られるお姿は、御所のどんな御老人よりも分別ありげに、おとなびて、たのもしく見えました。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
手前共は言うまでもないこと、家中の者でも若侍達はひとり残らず、今日かあすかと会津への援兵待ち焦れておりますのに御老人達はよくよく気の永い事で厶ります」「そうよ。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫