独有
どくゆう
名詞
標準
文例 · 用例
夜は正に三更万籟死して、天地は悪魔の独有たり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
一寸気付いたからといって置くがスチルネルの「所有人」(Eigner)という言葉は彼自身の発明であるように見えるが、「荘子」を読むと(「荘子」は又僕の昔からの愛読書の一つである)「独有人」という言葉が出て来る。
— 辻潤 『自分だけの世界』 青空文庫
この「独有人」という言葉をそのまま“Eigner”の訳語として借用しても差支えはなさそうだ。
— 辻潤 『自分だけの世界』 青空文庫
「独有人」とはどんな人間かというと「……能物物。
— 辻潤 『自分だけの世界』 青空文庫
彼が菅茶山翁遺稿の序に曰く嗚呼吾先友海内数公、既漸凋落、独有翁在、猶碩菓之不食、而今復如此、吾将誰望哉、と。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
そしてこの現象を目して文化や思想の混乱とも呼びたくなるのであるが、そういう政治の相貌を産むだけの日本独有な文化史的条件が、抑々あったということにもなるわけだ。
— 戸坂潤 『日本文化の特殊性』 青空文庫
青年興業欲何求、須向別天涯下遊、東亜西欧齢已老、南球独有富春秋。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
雨過秋宵露気寒、家書不到思漫漫、知吾独有故山月、飽見北天光一団。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫