表れる
あらわれる
動詞
標準
文例 · 用例
これはおのおの身分資力に応じて差別があるところに、祝いの真心が表れるので、差別あるこそ主人夫妻には平等な祝意が家族一同より感じられるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「これほどひとりひとりの個性が表れるものはない。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
また、灰をあちこちの床から集めてみたが、暗色で薄片状、これはトリチノポリの灰にのみ表れるものだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
」 彼れは私が暫く其処にとゞまって、彼れの為す所を、横合いから観察していて呉れるようにと願い、幾何もなく、一つの珍らしい情景が眼前に表れるだろうと予告するのだった。
— 松永延造 『ラ氏の笛』 青空文庫
丸い波紋が次々と表れるのを、ラ氏は侮辱されたような顔付きで眺め入ったが、軈て、「私の血が再び動き出した……」と、悲しそうに私の方を振り向いて呟いた。
— 松永延造 『ラ氏の笛』 青空文庫
」間もなく、窓の扉が動き、そして眉毛と眼との間の恐ろしく暗い彼れの顔が其処へ表れるのだつた。
— 松永延造 『アリア人の孤独』 青空文庫
私が歩いて行くと、娘の方も表れる。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
自然と外部に表れる苦悶の情は、頬の色の若々しさに交つて、一層その男らしい容貌を沈欝にして見せたのである。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫