馴らし手
ならして
名詞
標準
tamer
文例 · 用例
千住よりの小蒸気けたゝましき笛ならして過ぐれば余波|舷をあおる事少時。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
蠅が一ツ二ツ牛の傍でブン/\羽をならしてとんでいた。
— 黒島伝治 『二銭銅貨』 青空文庫
」 さきから、雪を投げていた男が、うしろの白樺のかげから靴をならしてとび出て来た。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
」 軸削機をがちゃ/\ならして、木枠に軸木を並べている房鴻吉に、彼は、なでるように笑ってみせた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
遍路が、細い山路を引っきりなしに鉦をならして通る。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
黄金色の皮に、青味がさして来るまで樹にならしてある夏蜜柑をトシエは親元からちぎって来た。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
おんぶするならしてくれ、で、些と他愛がないほど、のびのびとした心地。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
それはとにかくすべての感覚を、器械的現象に引きならしてしまおうとしているところに、われわれはルクレチウスの近代科学的精神の発現を認めなければならない。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
作例 · 標準
百獣の王と呼ばれるライオンも、熟練の馴らし手の前では静かに座り込んだ。
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あの荒馬をわずか数日で乗りこなすとは、彼は天性の馴らし手だ。
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猛禽類の馴らし手になるには、鳥との深い信頼関係を築く根気が必要だ。
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