まちまち
まちまち
形容動詞
標準
文例 · 用例
私は、第一巻のあとがきにも書いておいたように、井伏さんとはあまりにも近くまた永いつきあいなので、いま改って批評など、てれくさくて、とても出来やしないが、しかし、井伏さんの同輩の人たちから、井伏さんの小説に就いての、いろいろまちまちの論を、酒の座などで聞いたことはある。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
」 しかし、そのような諸先輩のいろいろまちまちの論は、いずれもこの「青ヶ島大概記」に於てだけは、当るといえども甚だ遠いものではなかろうかと私には思われるのだ。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
踊る女の髪の毛のいろいろまちまちなのが当り前だがわれわれ日本人の眼には不思議である。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
この標準は時により人により随分まちまちであってその中から何等かの方則といったようなものを抽き出すのは容易な事とは思われない。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
その絵はまちまちの画風であった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
都会人のまちまちな嗜好を反映するように、これ等の畑地のなりものや野菜は一定していなかった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
夫婦になるのは美学のためじゃあるまいし」 批評まちまちであった。
— 岡本かの子 『明暗』 青空文庫
町方では毒になるといったり、薬になるといったり、諸説まちまちだ。
— 岡本かの子 『狐』 青空文庫