身拵え
みごしらえ
名詞
標準
文例 · 用例
登山服着た青年が二人、同じ身拵えの少女が三人。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
「おつぎも働け相だな、きり/\としてなあ、先刻俺ら蕎麥打つてんの見てゝも心持えゝ樣だつけよ、仕事はなんでも身拵えのえゝもんでなくつちやなあ、此れもおめえが仕込の所爲だんべが」おつたはさういつて又「そりやさうとおつかさまに其儘だなあ」と側に居たおつぎに目を移した。
— 長塚節 『土』 青空文庫
それから二日目の夜の更けた頃に、お元は身拵えをして七兵衛夫婦の寝間へ忍び寄ると、それを待っていた七兵衛は路用として十両の金をわたした。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
(もっとも雨の降る日であったからでもありましょうが、)そう云った身拵えで、早稲田の奥まで来て下すって、例の講演は十一月の末まで繰り延ばす事にしたから約束通りやってもらいたいというご口上なのです。
— 夏目漱石 『私の個人主義』 青空文庫
「敵が判ったから今討取るつもり」 後の事色々と頼んで使を出してから身拵え。
— 直木三十五 『傾城買虎之巻』 青空文庫
これだけの薪雑棒に取り囲まれていけあ、たとえあの乞食坊主がいつどこで飛び出したところで、帰途の旅は安穏しごくというものだ――身拵えは江戸へはいる前にでもよッく話してなおしてもらおう。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
唯ひとり、早速|身拵えして源助町へ走った。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
」 間もなく厳重に身拵えした、東馬と源女とが入って来た。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫