手づかみ
てづかみ
名詞
標準
grasping (with one's bare hands)
文例 · 用例
素裸で村の川や溝へ這入っては、鮒鰌をすくったり、蛙を呑んでいる蛇などを見つけては、尻尾を手づかみにして叩き殺す位なことは、平凡ないたずらの方であった。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
とか言って、腹が空いているんですから、五つ紋も、仙台|平も、手づかみの、がつがつ喰。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
安成子も早速に水の中へ手を突つ込んで首尾よく手づかみにしたのは、時に取つての無邪氣な餘興であつた。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
私は、どろぼうを手づかみにした。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
雨の降った次の日運動に出たとき、俺は泥をソッと手づかみにして、何ベンも機会を覗ったが、ウマク行かなかった。
— 小林多喜二 『独房』 青空文庫
腹だけが大きくふくれて、眼のギョロッとした子供が、炉の中の灰を手づかみにして、口へ持って行っていた。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
子供はちらつと駿介の顏を見上げると、手づかみで、泥鰌をとらへ、バケツのなかに放り込んで、後を振り向き振り向き走つて去つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
作例 · 標準
離乳食を始めたばかりの息子が、ブロッコリーを一生懸命に手づかみで食べている。
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豪快なシーフードレストランでは、エビやカニをワイルドに手づかみで楽しむのが流儀だ。
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泥んこ遊びに夢中になった子供たちは、川の小魚を手づかみしようと必死になっていた。
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