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病妻

びょうさい
名詞
1
標準
one's sick wife
文例 · 用例
その病妻の事を言ひて、「所が困つた事にア身躰が惡く、肺病と來てゐるから僕も殆んど當惑する僕だつて心配でならんから其心配を忘れやうと思つて、つい飮む、飮めば飮むほど心配する。
北村透谷 罪と罰(内田不知庵譯) 青空文庫
病妻の良人らしいこんな気のつかい方をする源氏に女房たちは同情した。
源氏物語 青空文庫
予の病妻は予の好める豆飯を炊いて待っていた。
堺利彦 獄中生活 青空文庫
私はその病妻を滅多に見舞に行かなかつたことをくり返した。
田山録弥 あさぢ沼 青空文庫
その半年前までは夢にもさういふ恋がそこに待伏せしてゐようとは思はず、またその恋が※風か何かのやうに、病妻の死の前後を色濃く悲劇で塗らうとでもするかのやうにだしぬけにやつて来て、そしてまただしぬけに向うに行つて了はうとは少しも思はなかつたのではないか。
田山録弥 あさぢ沼 青空文庫
四 一時間ほどした後には、私は病妻の埋られてある寺の墓場の中へと私の姿を見出した。
田山録弥 あさぢ沼 青空文庫
病妻がまだ生きてあそこに寝てゐる頃から、まだ本家の娘であるかの女と恋に落ちない頃から。
田山録弥 あさぢ沼 青空文庫
否、あつく灼熱した頭の中に病妻とかの女との二つの姿が混乱して巴渦を巻いてゐる時にも、いろ/\の思ひを抱いて――時にはその身の不徳を責め、また時には恋の有頂天に心も魂も乱るゝばかりに狂つて、何遍このあたりを歩いたか知れないのであつた。
田山録弥 あさぢ沼 青空文庫
作例 · 標準
彼は仕事帰りに毎日欠かさず病院へ寄り、入院生活を送る病妻の話し相手になっている。
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若くして病妻を抱えた彼は、看病と育児を両立させるために必死で働いた。
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「私のために無理をしないで」と微笑む病妻の言葉に、彼は胸が締め付けられる思いだった。
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