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裸姿

はだかすがた
名詞
1
標準
文例 · 用例
橋本に騾馬の講義を聞くと、まず騾との区別から始めるので、真率な頭脳をただいたずらに混乱させるばかりだから、黙って鞍のない裸姿を眺めていた。
夏目漱石 満韓ところどころ 青空文庫
彼は自己の宣告を受けるため、二十一度の霜に、襯衣一枚の裸姿となって、申渡の終るのを待った。
夏目漱石 思い出す事など 青空文庫
「えゝ」と答へて千登世は縫物を片付け、ピンを拔き髮を解し、寢卷に着替へようとしたが、圭一郎は彼女の窶れた裸姿を見ると今更のやうにぎよつとして急いで眼を瞑つた。
嘉村礒多 業苦 青空文庫
そうして彼等の裸姿へ、じっと鋭い眼を注いだ。
芥川龍之介 将軍 青空文庫
裸になれと言えば、どんな高尚な奥様でも裸になるばかりか、その裸姿を絵に描きたいからと言えば、どんな高尚な奥様でも二つ返事で、その裸を描かせてくれる。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫
一時間まえに、次郎の思いつきで、裏手の廂に梯子をかけ、三十人もの生徒たちが、足音をしのばせてこの二階にはいりこんだ時の光景や、そのまえに、朝倉先生の裸姿を橋の下に見つけて、大あわてで水にもぐりこんだり、逃げ出したりした時の光景やが、彼らの断片語によって次第に浮彫にされて来た。
第四部 次郎物語 青空文庫
哀れな裸姿になって木は悄然と立っている。
小川未明 越後の冬 青空文庫
凍えた木立の梢が裸姿で痛々しい。
小川未明 青空文庫