気早い
きばやい
形容詞
標準
文例 · 用例
そのうちわたくしは、自分も乞食になって満足し、気早い心で、土の上に臥ているように思い做されて来ましたのは妙でした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
唯一月経つか経たぬに這※気を起すとは、少し気早い――不自然な様に思ふかも知れぬが、それは私の性行を知らぬからなので……私は、北海道へ来てから許りも、唯九ヶ月の間に、函館、小樽、札幌で四つの新聞に居て来た。
— 石川啄木 『菊池君』 青空文庫
文の端に皐月なかばの晴れた日に、気早い蝉が一つ啼き、何とて啼いたか知らねども、森の若葉はその日から火を吐くやうな息をする。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
その時に当って福沢先生を気早い若い人達、頑固の書生達が随分手きびしく圧迫した。
— 大隈重信 『明治文明史上に於ける福沢翁』 青空文庫