縫い箔
ぬいはく
名詞
標準
文例 · 用例
観客はカメラとなって自由自在に空中を飛行しながら生きた美しい人間で作られたそうして千変万化する万華鏡模様を高空から見おろしたり、あるいは黒びろうどに白銀で縫い箔したような生きたギリシア人形模様を壁面にながめたりする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
彼は、ろくろく学校へもいかず、早くから、町の縫い箔屋へ弟子入りして、手仕事をおぼえさせられたのでした。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫
この店は、町で古くからの縫い箔屋だったので、金持ちの得意が多く、また遠くからも、註文を受けていました。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫
こんどの世界戦争は、我が国のすべての産業に革命をもたらしました、縫い箔屋という商売が、たとえ一|時的にせよ、まったく衰える状態となり、この店もついに閉店して、転業を余儀なくされたのでした。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫
ある休みの日に、正吉は、前に奉公していた、縫い箔屋を訪ねました。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫
田舎から、町へ出て、縫い箔屋へ弟子入りをして、そして、習った細工は、すべて魂の入らない、ごまかしものだった。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫