武士は食わねど高楊枝
ぶしはくわねどたかようじ
表現
標準
the samurai glories in honourable poverty
文例 · 用例
「武士は食わねど高楊枝」の心が、やがて江戸者の「宵越の銭を持たぬ」誇りとなり、更にまた「蹴ころ」「不見転」を卑しむ凛乎たる意気となったのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
武士は食わねど高楊枝などと云ったのは昔のことで、小身の御家人たちは何かの内職をしなければ立ち行きませんから、みなそれぞれに内職をしていました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
今井の屋敷の主人は佐久馬と云って、今年は四十前後の分別盛り、人間も曲った人ではありませんでしたが、今日の詞でいえば階級思想の強い人で、武士は食わねど高楊枝、貧乏旗本と軽しめられても武士の家ということを非常の誇りとしている人物。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
でも、武士は食わねど高楊枝というあんばいで、支那と戦っているのは、餌が欲しくてやっているのじゃない、と頑張っているのだ。
— 佐藤垢石 『議会見物』 青空文庫
武士は食わねど高楊枝、というようなことを言っておられぬ身分の者ばかりでありました。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
武士は食わねど高楊枝とも言い、腹がへってもひもじうないと言う。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
武士は食わねど高楊枝も古いものだが、およそ江戸っ子の全部が武士でないまでも、江戸っ子は江戸っ子としての恥を知らなければなるまい。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それ「武士は食わねど高楊枝」とは実に封建武士の気風を穿ちたるの俚諺なり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
作例 · 標準
給料日前で財布は空っぽだが、武士は食わねど高楊枝で、後輩には気前よく奢ってしまった。
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事業に失敗して借金まみれなのに、高級外車を乗り回すなんて武士は食わねど高楊枝にも程がある。
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武士は食わねど高楊枝というように、彼は貧しい生活をしながらも決して品性を失わなかった。
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