被疑
ひぎ
名詞
標準
文例 · 用例
「白浪のうつ脈取坊」には犯罪被疑者がその性情によって色々とその感情表示に差違のあることを述べ「拷問」の不合理を諷諫し、実験心理的な脈搏の検査を推賞しているなども、その精神においては科学的といわれなくはないであろう。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
「被疑者は今週中に判事の前へ出廷となります。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
被害者は両名とも若年の頃末日教徒の一員であり、このたび死んだ被疑者ホープはソルト・レイク・シティ出身であるそうだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
「その場合、被疑者に有利な要点がひとつなくなる。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
首無し死体事件の、犯人も被疑者も、両方とも知っていると云う男が参りました。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
被疑者のいうことをくつがえす証拠がない。
— 浜尾四郎 『彼は誰を殺したか』 青空文庫
自動車の事件は誰も見ていない限り、相手を殺してしまえば、特殊の場合でない限り、丁度あなたの時同様、検事は被疑者の供述以外に手がかりがないのですから、めったに起訴されないことになるのです。
— 浜尾四郎 『彼は誰を殺したか』 青空文庫
被疑者 1 車に乗ると、彼は相変らず自動車中を一杯に煙草の煙を吹きつづけたが、何を思つたか、ふとこんなことをいい出した。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫