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脈打つ

みゃくうつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
1
標準
to pound (e.g. heart)
文例 · 用例
自分の脈打つ手首の動脈を切って、そっと死んでしまおうといよいよ政枝が決心したのは二三日前からである。
岡本かの子 勝ずば 青空文庫
かたく脈打つひびきが時を すすめる真冬のかたみに‥‥Heinrich Vogeler gewidmet追ひもせずに 追はれもせずに 枯木のかげに立つて 見つめてゐる まつ白い雲のおもてに ながされた 私の影を――(かなしく 青い形は 見えて来る)私はきいてゐる さう!
立原道造 優しき歌 青空文庫
揚幕の霞を出づる、玉に綾なす姿とともに、天人が見はるかす、松にかかった舞台の羽衣の錦には、脈打つ血が通って、おお空の富士の雪に照栄えた。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
と思うと今まで鈍く脈打つように見えていた胸が急に激しく騒ぎ動き出した。
有島武郎 或る女 青空文庫
その静けさの中から、低く遅くだが追々速く高く、宇吉の心臓の脈打つ音だけが聞えて来た。
大阪圭吉 三狂人 青空文庫
明治維新を「その被圧迫階級の立場から描くことこそマルクス・レーニン主義的であり、唯物弁証法的であり、今日の闘争と切々脈打つところのわれわれの歴史小説でなければならぬのだ。
宮本百合子 文学に関する感想 青空文庫
「誰がすすめたものか――」 斉彬は、湯呑の中の、薬湯を、じっと眺めながら「父上は、未だ、隠居をなさるお心持は、無いに――誰が、おすすめ申したのか――」 久光は、自分の兄に対する唯一の好意が、兄を怒らせ、兄を苦しめていそうなので、不安に脈打つ胸を押えて、俯向いていた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
東京の七月の暑い真紅な太陽と燃える大空と万物が生気に喘ぐ異常な天地とが、運動のために汗ばんだ肉身には脈打つように感じられた。
地に潜むもの 地上 青空文庫
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