心を捉える
こころをとらえる
表現動詞-一段
標準
to impress
文例 · 用例
楽器というものの音が、どんなに深く人の心を捉えるものであるかということを、本当に理解しておられる人は私の言葉を信じて下さるであろう。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
小説は、ただあった通りに書いたというだけではいわばそこには題材はあるが肝心の読者の心を捉えるべき主題がない。
— 宮本百合子 『問に答えて』 青空文庫
そうしてその悪魔みたいな頭のよさと、牡牛のような辛棒強さとで、妾の気象を隅から隅まで研究しながら、妾の心を捉える機会を、毎日毎日、一心にねらい澄ましていたにちがいない。
— 夢野久作 『ココナットの実』 青空文庫
――然るに、現実の人間や事実や感情と、創作された作品と、どちらがより深く人の心を捉えるであろうか。
— 豊島与志雄 『作家的思想』 青空文庫
我我の喜劇は年少の為、或は訓練の足りない為、破廉恥漢の非難を受けた後に、やっと良心を捉えることである。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
ところで、こうした乱れた宴席では、言葉があちこちへ飛び、話題も飛躍するものでありまして、中心を捉えるのに困難でありますが、ただ、金田の酔った頭には、景雲のことがなにかひっかかってるようでありました。
— ――近代伝説―― 『画舫』 青空文庫
原から望まれる三宝山の如きも、立山から乗鞍、御岳、東西の両駒ヶ岳、最後に金峰山と、三十日近くも山旅を続けて、帰りを急ぐ私の心を捉えるには、余りに黒木が茂り過ぎていたらしい。
— 木暮理太郎 『思い出す儘に』 青空文庫
こんな人は色魔なぞによくある型や人格なのだ、つまり、にたりにたりしながら相手の心を捉えるという行き方が、そのにたりにたりを除けば凡て堀の持っているフンイキであった。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
作例 · 標準
その映画のラストシーンは、観る者の心を強く捉えるメッセージを含んでいた。
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古都の路地裏で見つけた小さな地蔵の表情が、なぜか私の心を捉えて離さなかった。
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彼の提唱する新しい哲学は、閉塞感を感じていた若者たちの心を捉えた。
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