栄養不良
えいようふりょう
名詞名詞-の形容詞
標準
malnutrition
文例 · 用例
視力の不足なのは、幼少の時からの絶えざる栄養不良と、不足から来たのであつた。
— 葉山嘉樹 『遺言文学』 青空文庫
それは栄養不良の子供が一人前の女の嬌態をする正体を発見したような、おかしみがあったので、彼はつい失笑した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
同じ思想が、支那服を着ていてそうして栄養不良の漢学者に手を引かれてよぼよぼ出て来たのではどうしても理解が出来なかったのに、それが背広にオーバー姿で電車の中でひょっくり隣合ってドイツ語で話しかけられたばかりに一遍に友達になってしまったような体裁である。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
割引電車の青い労働帽の炎のような太陽が燃えて、世が明けわたると、半開のビルデングの鎧戸を汚れた袴をはいた女事務員がくぐり、表情の失せた勤め人たちが、破れたわい襯衣から栄養不良の皮膚をのぞかせて鏡のように磨かれた石造の建物に吸いこまれた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
栄養不良と、日光不足(朝四時から夜七時まで作業)にもってきて、世界各国で禁止されている、最も有毒な黄燐を使うため、健康な肉体も、極めて短時日の間に、毒素に侵されてしまった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
南京虫は、恐らく、硫黄や、黄燐くさい、栄養不良な工人の病的な肌の代りに、どうしたのか急に、汗と脂肪ぎった溌剌たる皮膚があるのを感じて、いぶかしげな顔をしただろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
慶応年間に村で生れた親爺は、一生涯麦飯を食って、栄養不良になることも、早く年を取り、もうろくすることもかまわずに、たゞ、いくらかの土地を自分のものとし、財産を作って、子供に残してやろうと、そればかりを考えていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
支那兵は生前、金にも食物にも被服にもめぐまれなかった有様を、栄養不良の皮膚と、ちぎれた、ボロボロの中山服に残して横たわっていた。
— 黒島伝治 『チチハルまで』 青空文庫
作例 · 標準
発展途上国では、慢性的な栄養不良に苦しむ子供たちが少なくない。
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「最近、食欲がなくて…」と話していたおばあさん、実は隠れ栄養不良だったらしい。
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深刻な栄養不良は、身体だけでなく発達にも悪影響を及ぼすことがある。
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