都門
ともん
名詞
標準
文例 · 用例
而して友に別れ、都門を離れ、地位も名聞も雑誌『朱欒』をも投げすてゝ、一つには彼女の病ひを療してやりたいため、一つには新らしい生活の道程に上るべく、彼女と私の一家とを挙げて、はるばると海をわたり、相州は三崎の浜辺に一時の住居を移したのである。
— 東京景物詩改題に就て 『雪と花火余言』 青空文庫
眼障りだから取払えと荘公は命じ、都門の外十里の地に放逐させることにした。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
幼を負い老を曳き、家財道具を車に積んだ賤民共が陸続と都門の外へ出て行く。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
眼障りだから取拂へと莊公は命じ、都門の外十里の地に放逐させることにした。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
幼を負ひ老を曳き、家財道具を車に積んだ賤民共が陸續と都門の外へ出て行く。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
更に一二年すると同好同學の伴侶にも都門を去つて遠く任に赴く人さへも出來て來た。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
「簡合春川」の詩に「漸迫帰程発※期、江城梅落鳥鳴時」と云ひ、「留別真野先生」の詩に「帰期已及百花辰、恨負都門行楽春」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
凹巷は「命駕我欲西、好侶況相追、君亦出都門、望々幾翹跂」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫