道術
どうじゅつ
名詞
標準
文例 · 用例
シナの仙人の持っていた杖は道術にも使われたであろうが、山歩きに必要な金剛杖の役にも立ったであろう。
— 寺田寅彦 『ステッキ』 青空文庫
その時、花屋の奥で、凜として澄んで、うら悲しく、雲横秦嶺家何在雪擁藍関馬不前 と、韓湘が道術をもって牡丹花の中に金字で顕したという、一|聯の句を口吟む若山の声が聞えて止んだ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
鄰家に道術の士あり。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
然し、各派の學説の源を説いて、古の道術是に在る者有りと莊子の説いたのと、九流皆官に出づると爲して漢書の説いたのとは、同じく誣ひざる者があつて、各家の説皆古に原づくところのあることを語つて居るのであるから、墨家者流も忽然として新説を立てたのでは無く、古に依り古より出でゝ説を爲したとして宜しい。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
そこで道路の字義から引用して「道理」の道となり、「道術」の道となり、「道義」「道徳」の道となったのである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
」と云っているのも、道路の道と、道術の道とを、同じ意味にとらえて、径の「小みち」というのを用いて、暗示的表現をしている。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
開元になって玄宗皇帝が神仙のことに心を傾けて道術を聞きにきたので、煩さがって洞庭へ帰って行った。
— 田中貢太郎 『柳毅伝』 青空文庫
弱冠にして名を馳せ、擅まに諸国を歩み、天文地理、星緯|図讖、および余の道術、綜練せざるは無し。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫