征清
せいしん
名詞
標準
文例 · 用例
」 と渠は、もと異様なる節を附し両手を掉りて躍りながら、数年来金沢市内三百余町に飴を売りつつ往来して、十万の人一般に、よくその面を認られたるが、征清のことありしより、渠は活計の趣向を変えつ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
さてその頃は、征清の出師ありし頃、折はあたかも予備後備に対する召集令の発表されし折なりし。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
秋津島やまとの民は外国と戦へば勝つ神随ならし雪ふかき荒野の上に御軍の臥すと思へば我も寒けしおなじ年、わが子大圓の征清軍隊慰問使として真言宗より遣され行くに。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
征清の大業中、固より人種、歴史、地理の異同なく、世界の文明により、世界の勢により、世界の道理により、世界の利益のため、世界的大運動に出でしやまた明白ならず耶。
— 竹越三叉 『世界の日本乎、亞細亞の日本乎』 青空文庫
われらが次を逐うてその運命をたどり来たれる敵も、味方も、かの消魂も、この怨恨も、しばし征清戦争の大渦に巻き込まれつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
この世において最も愛すなる二人は、現に征清の役に従えるならずや。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫