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口髭

くちひげ
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼の手が、ブルッと顔を撫でると、口髭が生えた。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
まっくろい口髭は立派だが、ひどい近眼らしく、眼鏡の奥の小さい赤い眼は、しょぼしょぼしている。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
立派な口髭をはやしていたのだ。
太宰治 花吹雪 青空文庫
かの鴎外にしても立派な口髭をはやして軍医総監という要職にありながら、やむにやまれず、不良の新聞記者と戦って共に縁先から落ちたのだ。
太宰治 花吹雪 青空文庫
立派な口髭を生やしながら、酔漢を相手に敢然と格闘して縁先から墜落したほどの豪傑と、同じ墓地に眠る資格は私に無い。
太宰治 花吹雪 青空文庫
追いかけ呼びもどして三人の見事な口髭、銀色の呼吸を流して、年増女の深い思いが高潮に達したときニコロは私の白いワイシャツの皮膚に彼女の眉墨でもって、レニングラードに向かって驀進する機関車と食用蛙を描いて東洋人が彼女の未来の夫であることを象徴するのであった。
Love on Drought 恋の一杯売 青空文庫
どうせ妾はマルセーユあたりの口髭のはえた女友達とつきあっていた女です。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
窓の下を、口髭を生した英国の老婦人が支那の日傘をさして歩いて行った。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
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口髭 は、ひげ(人間の顔に生える毛)のうち、上唇の直上に生えるものを指し、「ひげ」と訓読する漢字を使い分ける場合には「髭」をあてる。特に、この部分のひげだけを伸ばし、顎や頬などのひげを剃っている場合(「髭のパターン」の2)に、このように呼ばれることが多い。たとえば顔面の髭をすべて伸ばした、いわゆる「フル・ビアード(full beard)」の人物(「髭のパターン」の8)などは、口髭の人物とはしないのが普通である。

出典: 口髭 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0