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生み立て

うみたて
名詞
1
標準
文例 · 用例
生み立てのぽかぽかした卵を差し上げようと、盛んにすすめた。
JEAN-CHRISTOPHE ジャン・クリストフ 青空文庫
これは十九の厄で、生み立ての玉子のやうに、清潔で、脆弱で、燃える生命そのもののやうな、美しい娘でした。
秋祭の夜 錢形平次捕物控 青空文庫
衛生学者は自分の口から出る一語一語が、生みたての卵のやうに滋養に富んでるらしい口附をして喋舌つた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
その可愛らしい瓜実顔は新らしい玉子のような円味をもち、またちょうど生みたての玉子を女中頭が浅黒い手で陽に透かして検査する時にキラキラ光る太陽の光線にほんのりとそれが透けて見えるような白さであった。
または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 死せる魂 青空文庫
――梅が咲いてさ、生みたて卵子のあつたかいのを、唇の切れるやうに熱い味噌汁に、ぽんと割つて、すうつと吸つてみたいわ……」 醉ひがまはつて來た。
林芙美子 雪の町 青空文庫
そして、宛然蹲る大獣のように物凄い黒色が仄明るい空を画ると、漸々その極度の暗黒を破って、生みたての卵黄のように、円らかにも美くしい月が現われるのでございます。
宮本百合子 C先生への手紙 青空文庫
しかし拾つて来た卵は生みたてではなかつた、ある時は黄身の代りにひよこが出て来た。
岸田國士 双面神 青空文庫
わたしの方で、生みたての卵が毎日数個と、時たま、つぶして肉を食ふこともあるぐらゐで、その余つた卵からヒナをとつて、そいつを大きくするのは、君の勝手だ。
岸田國士 秋の雲 青空文庫