不得策
ふとくさく
形容動詞名詞
標準
unwise plan
文例 · 用例
泰助は、幕の蔭よりこれを見て、躍り出んと思えども、敵は多し身は単つ、湍るは血気の不得策、今いうごとき情実なれば、よしや殴打をなすとても、死に致す憂はあらじ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
そして葛岡にしろわたくしにしろ、先生を動揺さした害人であり、従って先生に頼っているこの家の家族たちに取っても亦、私たちは迷惑な存在であるとこの弟は思っていながら、しかし事の経緯がこゝまで深入りした以上、私たちをたゞ憎み去るのも不得策である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
此の敵に対し堂々の陣を張る事が不得策であるのは、明瞭であるから、正行は敢て東条に退いて自重せず、速戦速決で得意の奇襲に出でたと解す可きだろう。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
用いようによりては地方に大利潤あるべき金銭を、この不景気はなはだしき世にかかる何の急用なき備えに永久蓄積せしむるは、世間財理の融通を障り、不得策のはなはだしきで、地方に必要の活金を地下に埋め投ずに同じ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
かうなればすべて有の儘に言つて下さらんと、もし後でさうだとなるとあなたの不得策ですから。
— 鈴木三重吉 『赤い鳥』 青空文庫
かれは熱心に借金の不得策なのを説いて、貧しければ貧しいように生活しなければならぬことを言った。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
ひとり出かけて行って秋三の狡さを詰ろうかとも思ったが、それは矢張り自分にとって不得策だと考えつくと、今更安次を連れて来てにじり附けた秋三の抜け目のない遣方に、又腹立たしくなって来た。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
友達からの報知を受け取った時、芳村は何のこととも想像がつかなかったが、すぐ宿へ乗り込むのは不得策だということだけは、電文にも書き入れてあった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
作例 · 標準
この時期に事業拡大するのは、まさに不得策だ。
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彼の提案は、現状を考えると不得策と言わざるを得ない。
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「それ、ちょっと不得策じゃないか?もう少し考えよう。」
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