響かす
ひびかす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to make something resound
文例 · 用例
ほんのりと一重桜、カランと吾妻下駄を、赤電車の過ぎた線路に遠慮なく響かすと、はっと留楠木の薫して、朧を透した霞の姿、夜目にも褄を咲せたのは、稲葉家のお孝であった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
曉の霜を裂き、夕暮の霧を分けて、山姫が撞木を當てて、もみぢの紅を里に響かす、樹々の錦の知らせ、と見れば、龍膽に似て俯向けに咲いた、半鐘の銅は、月に紫の影を照らす。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
なつかしいではないか、若いロセツチが生命の家のよろこびを古いソンネツトの形式に寄せたやうに私も奔放自由なシムフオニーの新曲に自己の全感覚を響かすあとから、寥しい一絃の古琴を新らしい悲しい指さきでこころもちよく爪弾きしたところで少しも差支へはない筈だ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
なつかしいではないか、若いロセツチが生命の家のよろこびを古いソンネツトの形式に寄せたやうに私も奔放自由なシムフオニーの新曲に自己の全感覚を響かすあとから、寥しい一絃の古琴を新らしい悲しい指さきでこころもちよく爪弾したところで少しも差支へはない筈だ。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
コンクリートの広い廊下のはずれの高いところに一つラジオの拡声器が据えつけてあって、朝ラジオ体操のかけ声を鳴り響かす。
— 宮本百合子 『芸術が必要とする科学』 青空文庫
豪壮な而して微妙な楽の音、寒い雪の野山を響かする「冬の響」よりも、私は夏の夜に、我が地球全体を覆ひ包んで響き立てゝゐる此大きな海濤の音の一層爽かな、一層男らしい響が好きだ。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫
)虚空の淵に揺られる星の瞳は鈴を響かす。
— 三富朽葉 『深夜』 青空文庫
我世のあらしあるゝ時蕾とまがふ唇に天女の歌を響かする汝はそれ生ける音樂か。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
作例 · 標準
彼は力強く声を響かせ、聴衆を魅了した。
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太鼓の音が、祭りの会場中に響きわたった。
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山にこだまを響かすように、大きな声で叫んだ。
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