芹摘み
せりつみ
名詞
標準
文例 · 用例
お道もその後から續いたが、また途中で別れて芹摘みに行つた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
御前はそんな形姿で地体どこへ、行ったのぞいと聴くと、今|芹摘みに行った戻りじゃ、和尚さん少しやろうかと云うて、いきなりわしの袂へ泥だらけの芹を押し込んで、ハハハハハ」「どうも、……」と老人は苦笑いをしたが、急に立って「実はこれを御覧に入れるつもりで」と話をまた道具の方へそらした。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
夕方近くになると、芹摘みから戻って来た綿屋の娘が彼の前を通り抜けて行った。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
鶏にやる田芹摘みにと来し我ぞ二月一日 在小諸。
— 高浜虚子 『六百句』 青空文庫
いつも御馳走になるで、きょうは肴だけは持参しようと、芹摘みを始めたが、芹は少い、蓼ばかりじゃ。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫