小煩い
こうるさい
形容詞
標準
文例 · 用例
「あの伯母御もよくよく世話焼きじゃと見えて、何の彼の小煩いことじゃ。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
その瞬間彼は圖らずも、ザフレービニン家の庭の光景だの、無邪氣な遊戲だの、自分とナヂェージダ・フェドセーヴナとのあいだにのべつに割りこんできたあの小煩い頭だのを、一どきにごちゃごちゃと思い浮かべた。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
殊に自分が何か屈託があって良人が小煩い時には然う一々返辞をするものでない。
— 佐々木邦 『女婿』 青空文庫
いろは屋文次という、此奴は岡っ引きだが、こうるせえ野郎でな。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
大道の乞食講釈じゃあるめえし、こうるせえにもほどがあらあ。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
なあ、赤穂の浪人どもが、小うるせえ策謀をしておるのも、忠義なら、それを防がにゃならんこっちも、忠義だ。
— 林不忘 『口笛を吹く武士』 青空文庫
」「円枝は、若えから無理もねえが、小うるせえ話しぶりでごぜえますね。
— 影人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
傘の中に、はいっていないと」「ええ、小うるせえ」 と、女の手を、肩を振って、振り落して、「――てめえは一体、どこへ行く気だ?
— 吉川英治 『無宿人国記』 青空文庫