響き合う
ひびきあう
動詞
標準
文例 · 用例
その度びに、「ぐらん、くらん、」と響き合う鈴の木魂が余韻を空に氾濫させつつ、深まる夕闇の谷底をだんだん遠くへ渡っていく。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
生きて、交流して、たがいに響き合うなにかが欠けていた。
— ――創造と評論活動の問題―― 『両輪』 青空文庫
鐘の音は、憂わしげに、多少悲しげに、親しく、静かに、たがいに響き合う。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
吾背子をやまとへやると小夜ふけて鶏鳴露にわれ立ち霑れし (巻二)のごときにあっては、露にぬるる肉体の感覚と別れに涙する心の動きとが、実に率直な律動のうちに渾然として響き合うのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫