奇瑞
きずい
名詞
標準
auspicious (good) omen
文例 · 用例
「江戸から来ておる花魁あがりが、てっきりばてれんを持って来たにちがいない、すんでのことに、昨夜はばてれんの蟹の鋏で、この大事の眼を、衝き刺されるところであった」 為作はそれよりも神の奇瑞に心を奪われていた。
— 田中貢太郎 『放生津物語』 青空文庫
人は見て奇瑞とするが、魔が咲かせたかも知れないんです。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
わが邦にも南部家の鶴など実際その家に奇瑞あった禽獣を紋としたものも少なからぬが、また『見聞諸家紋』に見えた諏訪氏の獅子のごとく、かつてわが邦に実在せぬものを用いたのもある。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
師匠は特にそういう風に作られたのですが、素人にはそういうことは分らないから、奇瑞のようにも思われてよろこんだのでありました。
— 大隈綾子刀自の思い出 『幕末維新懐古談』 青空文庫
當時の記録によると、何か大變奇瑞があつて、その奇瑞のあつた時刻が丁度九州に大風が起つて蒙古の船が散々になつた時だつたといふやうな事がありましたが、此等の事が外部に對する文化上の獨立の考が出來るのに大變關係があつたものと思はれます。
— 内藤湖南 『日本文化の獨立』 青空文庫
一品の宮の御病気は、あの弟子僧の自慢どおりに僧都の修法によって、目に見えるほどの奇瑞があって御|恢復になったため、いよいよこの僧都に尊敬が集まった。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
」「それでも都の噂では、奇瑞があったとか申していますが。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
」「その奇瑞の一つはこうじゃ。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
作例 · 標準
「見て!不吉な予感どころか、空に五色の雲がたなびくなんて奇瑞じゃないか。」
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珍しい白いカラスが現れたという噂を聞き、人々は国に吉兆が訪れる奇瑞だと喜んだ。
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古文書には、聖徳太子が生まれた際に数々の奇瑞が起きたという記述がある。
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