犇々
ひしひし異読 ヒシヒシ
副詞副詞-と頻度ランク #21400 · 青空 189 例
標準
acutely (feel)
文例 · 用例
それは暗いゴチツク建築のなかを辿つてゆくときのやうな、犇々とせまつて來る靜寂と孤獨とを眼覺ました。
— 梶井基次郎 『闇への書』 青空文庫
見透の裏は小庭もなく、すぐ隣屋の物置で、此処にも犇々と材木が建重ねてあるから、薄暗い中に、鮮麗なその浅黄の手絡と片頬の白いのとが、拭込んだ柱に映って、ト見ると露草が咲いたようで、果敢なくも綺麗である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
その巨石を取巻く大小の墓の前には、それぞれに紅と白の桃の花が美しく挿し並べて在ったが、その墓の間々へ物見高い近隣の町の者や、通りかかりの肥汲みの百姓や柴売り、又は近道伝の太宰府参りらしい町人なんどが真黒く、犇々と押しかけて、中央の白い花崗岩の石甃の上を、折重なるように凝視している。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
その周囲を重役以下男女社員が犇々と取り囲んで、敵選手の練習を見ている処へ乗り込んだ時には、何かなしに全身を冷汗が流れた。
— 夢野久作 『ビール会社征伐』 青空文庫
見透の裏は小庭もなく、すぐ隣屋の物置で、此處にも犇々と材木が建重ねてあるから、薄暗い中に、鮮麗な其淺黄の手絡と片頬の白いのとが、拭込むだ柱に映つて、ト見ると露草が咲いたやうで、果敢なくも綺麗である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
靜と立つてると、天窓がふら/\、おしつけられるやうな、しめつけられるやうな、犇々と重いものでおされるやうな、切ない、堪らない氣がして、もはや!
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
」かう云ふ感じ、周囲の空気の中から、犇々と彼等の魂に絡みついてしまつて、全く絶望の気分に心神も喪失して居つた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
忽ち手負猪の襲ふやうな、殺氣立つた跫音が犇々と扉に寄る。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
作例 · 標準
身内の不幸を目の当たりにし、命の儚さをひしひしと感じる。
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試験当日が近づくにつれて、周囲の緊張感がひしひしと伝わってきた。
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祖母の言葉に込められた深い愛情が、胸にひしひしと響く。
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標準
tightly
作例 · 標準
満員電車の中で、乗客同士がひしひしと肩を寄せ合って立っている。
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小さな箱の中に、色とりどりの宝石がひしひしと詰め込まれていた。
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港には漁船がひしひしと停泊しており、出港の時を待っている。
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