湿土
しつど
名詞
標準
文例 · 用例
ついでに人体や湿土中における該菌の寿命は数週ないし数月にもわたるという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
その彼が、稀獣|矮麟を追い、麝牛をたずね、昼なおくらき大密林の海綿性湿土をふみ、あるいは酷寒水銀をくさらす極氷の高原をゆくうちに、知らず知らず踏破した秘境魔境のかずかず。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
現在の状態でも、毎年春さきだけで、二百五十万トンの浮泥量が運ばれてくるのであるが、それを湿土の体積になおすと、二百十万立方メートルになる。
— 中谷宇吉郎 『亡び行く国土』 青空文庫
今一つの台の上では、湿土の凍結による膨脹収縮をA君が測っている。
— 中谷宇吉郎 『低温室だより』 青空文庫
それで少し大きい木箱に湿土を入れ、周囲を断熱しておいて、左右の側に小さい板を埋め込み、その動きを光学的に拡大して測定して見た。
— 中谷宇吉郎 『凍上の話』 青空文庫