尺蛾
しゃくが
名詞
標準
geometer moth
文例 · 用例
* からだの自由に動かせない病気で十日も寝ているとむやみにかんしゃくが起こっておもしろい。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
かんしゃくが起こりはしないかと聞いたら、それどころか反対に一生懸命細君にもその他の家族にも従順にしてきげんをそこねないようにしているという。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
そうかと思うとかんしゃくが起こってくやしがってきゅうきゅういっているような奇妙な声を出す。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
寝床の上にふいっと起き上がってね、福助の頭はどうしてあんなにでけえだろうな、とこんなにいうんですよ」「…………」「だから、あっしゃ少しかんしゃくが起きてね、まじめくさってバカげたことをいうな、たこの頭はもっとでけえじゃねえかといったら、かわいいやつでした。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
何でもない様でありながら、こんな下司な取りあわせをするかと思うとやたらに、かんしゃくが起った。
— 宮本百合子 『旅へ出て』 青空文庫
過敏になった頭が妙にイライラして殆ど苦しい位かんしゃくが起り情なくなった。
— 一九一六年(大正五年) 『日記』 青空文庫
笑いたいと思ったって、かんしゃくが起って笑えやしない。
— 宮本百合子 『つぼみ』 青空文庫
涙がも一寸でこぼれそうなほどかんしゃくが起って居る。
— 宮本百合子 『つぼみ』 青空文庫