陣を張る
じんをはる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to pitch camp
文例 · 用例
此の敵に対し堂々の陣を張る事が不得策であるのは、明瞭であるから、正行は敢て東条に退いて自重せず、速戦速決で得意の奇襲に出でたと解す可きだろう。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
詩魂衰へて警察歌をつくる北原白秋歌壇に盤踞して、後陣を張る歌壇組みし易しと見えたり。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
「自由劇場」の役者達は、雜誌新聞に衆をたのんで筆陣を張る頭腦の惡い派に云はせると、「藝術座」などの役者達に比べて本來理解力の少ないものと看做され勝であつたが、頭腦のいい惡いといふ事は學校に通つた年限の長い短いで決まるわけではない。
— 向不見の強味 『貝殼追放』 青空文庫
とりあえず野陣を張る天幕はいいかね、張縄から槌、落ちはないかね。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
防備の陣を張るにも先立つものは矢張金である。
— 永井荷風 『申訳』 青空文庫
理屈を並べるそのことはちっともうれしくはないのだが、二人の幼い者が、そんな理屈を考え出し、筋の通るように論陣を張るほどに、それぞれ成長してくれたことを知るのがうれしかったのである。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
――「さるほどに、逆臣足利尊氏は、正平二年の冬枯れに、高師直を将となし、弟師泰と二手に分れ、吉野を一挙に攻めんずと、旗指物をひらめかし、四条畷に陣を張る」孝子 ほんとに、その通りだわ。
— 岸田國士 『富士はおまけ(ラヂオ・ドラマ)』 青空文庫
雀の松原、御影の松、昆陽野の方を見渡すと、それぞれ陣を張る源氏勢は遠火をたいている。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
冒険者たちは、危険な森の奥深くに一時的な陣を張った。
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登山隊は、頂上アタックのため、標高の高い場所にベースキャンプを張った。
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敵の侵攻を防ぐため、国境沿いに兵士たちが陣を張った。
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