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紫陽花色

あじさいいろ
名詞
1
標準
文例 · 用例
天幕が霧の中に、小さくぼんやり見える、四ツ柱に、油紙がぺらぺらとして、田舎の卵塔場のようだ、今まで、あそこに寝ていたのか知ら……この霧と雨の中を、たった紙一枚の下に……火光がパッとさす、霧の水球が、美しい紫陽花色に輝いたかとおもうと、消えた。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
」 聲の下に、かすりの、明石の白絣で、十七だといふのに、紅氣なし、薄い紫陽花色の半襟くつきりと涼しいのが、瞳をぱつちりと、うけ口で、「濱通り……」「はま通り?
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
紫陽花色の薔薇の花、品の良い、心の平凡な樂ともいふべく、新基督教風の薔薇の花、紫陽花色の薔薇の花、おまへを見るとイエスさまも厭になる、僞善の花よ、無言の花よ。
上田敏 牧羊神 青空文庫
六 夜光虫の光で胎内の国は、紫陽花色に煙っていた。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
弾力を持った山肌は、すがすがしい朝陽を真っ向に浴び、紫陽花色に輝いていた。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
いつか日が暮れ夜となったが、十五夜の月が真丸に出て、しくものぞ無き朧月、明日は大方雨でもあろうか、暈を冠ってはいたけれど、四辺は紫陽花色に明るかった。
国枝史郎 天主閣の音 青空文庫
紫陽花色の月光が、鏡一杯に溢れていた。
国枝史郎 天主閣の音 青空文庫
紫陽花色に暈かされている。
国枝史郎 神秘昆虫館 青空文庫