風上
かざかみ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #28381 · 青空 156 例
標準
windward
文例 · 用例
ましては「この山は防風上はかの山より一層重大な役目をなす」なぞといふのはいよいよ以て生活である。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
この時に当たってである、実に函館全市を焼き払うためにおよそ考え得らるべき最適当の地点と思われる最風上の谷地頭町から最初の火の手が上がったのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
風上にいる者は雨の飛沫を受けるだけで我慢もなるが、風下にいる連中は渦巻く煙に咽び返って眼玉を真赤にし、クンクン狸のように鼻ばかり鳴らしている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
しかし、其の當時、風は荒かつたが、眞南から吹いたので、聊か身がつてのやうではあるけれども、町内は風上だ。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
地震も、小やみらしいので、風上とは言ひながら、模樣は何うかと、中六の廣通りの市ヶ|谷近い十字街へ出て見ると、一度やゝ安心をしただけに、口も利けず、一驚を喫した。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
そんな、しみったれた奴は盗賊だって風上にも置きやしない、酒井の前は恐れ多いよ、帰れ!
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
卒爾に見ていると判りませんが、こまかく気をつけると、湖心から風上へ揺り戻る浪のはためきで渚の結氷は二寸三寸ずつ壊れて欠けて、湖心へ向け散って行きます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
風上に廻った匈奴の一隊が火を放った。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
作例 · 標準
焚き火の煙を避けるため、椅子を持って少し風上に移動した。
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「風上から狙えば、僕たちの匂いは獲物に悟られないはずだ」
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ヨットの帆を巧みに操り、荒波を越えて必死に風上へと切り上がっていく。
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風上のパン屋から流れてくる香ばしい匂いに、思わず鼻をくすぐられた。
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