なあれ
なあれ異読 なーれ
表現
標準
may (it) be so
文例 · 用例
うっかりして乗り越すようなあれじゃないが、……彼女は一方でこんなことも思った。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
既に去る寛保年中、一時の窮を救はむため、老職の輩が才覺にて、徳川氏より金子一萬兩借用ありしほどなれば、幼君御心を惱ませ給ひ、何とか家政を改革して國の柱を建直さむ、あはれ良匠がなあれかしと、あまたある臣下等に絶えず御眼を注がれける。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
斯くて幸豐君は杢を擧げて、一國の老職となさむと思はれけるが、もとより亂世にあらざれば、取立ててこれぞといふ功は渠に無きものを、みだりに重く用ゐむは、偏頗あるやうにて後暗く、はた杢を信ずる者少ければ、其命令も行はれじ、好き機もがなあれかしと時機の到るを待給ひぬ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
汝は知らいでも、怜悧なあれは知っておる。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
「僕と許婚も同様なあれと僕との間柄を、なぜ僕がいろいろと迷って来たか、なぜ時には突き放そうとまでしたか、この理由があなたにお判りになっていらっしゃらないかも知れませんが……いやあなたばかりではない、あれにもまだ判っていない……」 彼はしまいを独言にして一番肺の底に残して置いたような溜息をした。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
勿忘草のやうなあれあの青い空に、ソフイー。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
それを瑣末なあれやこれやにこだわれば、大局を見失うに決まってるじゃないかと考えて、DOS/V音頭歌い上げとなった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
それもこれも、事の起こりはみんなあれなる男雛のにせものがもとでおじゃりますゆえ、ようく手にとって、お調べくださりませ」 いいつつ目をしばたたきながら、孫思うご後室は、身も世もないというように、老いのしずくを払い落としました。
— 因縁の女夫雛 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
彼の願いが叶いますように、なあれ。
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この困難を乗り越えられますように、なあれ。
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平和な一日でありますように、なあれ。
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