炳焉
炳焉
名詞
標準
文例 · 用例
もつとも教育の標的と云つても教育の精神と云つても宜しい教育勅語は、炳焉として吾人の頭上に明示されて居る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
偉大なる人格を発揮するためにある技術を使ってこれを他の頭上に浴せかけた時、始めて文芸の功果は炳焉として末代までも輝き渡るのであります。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
私は直ぐ駅で待合せた女と汽車に乗つたが、発ち際のあわたゞしさの中でも、彼を思ひ、是を思ひ、時に朦朧とした、時に炳焉とした悲しみに胴を顫ひ立たせ、幾度か測候所などの立つてゐる丘の下を疾駆する車内のクッションから尻を浮かせて「あゝゝ」とわめき呻いたのであつた。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
事実の正確は既に得たりとせんか即ちその源因を究め結果を捜りよく蟠根錯節を解きて当時の状況|炳焉として眼前に露はるるに至らんこと何ぞそれ談笑一夕の間によくする所ならんや。
— 津田左右吉 『史論の流行』 青空文庫