全財産
ぜんざいさん
名詞
標準
everything one owns
文例 · 用例
) 人生の幸福人とは、自己の所有權に屬する全財産を、自由に完全に利用し盡して、心殘りなく死んで行く人を言ふのである。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
ところで室生犀星は、單に經濟と時間の上で、人生をエコノミカルに生活して居るばかりでなく、藝術上の仕事の上でも、自己の天與された全財産の才能を、最も能率的にあます所なく、百パーセント以上にさへも利用して居る。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
彼は勇躍して立ち、過去の全財産を捨て、再び素裸の一文學書生となつて、さらに新しい美と生活を創造すべく始めるだらう。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の飛躍』 青空文庫
もちろんあの事業にはわたくしの全財産も賭してあります。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
これが今日の全財産だ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
あれはこの家の全財産でお前が今しがた此女から貰ったものだ。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
しかし、長老はその後、間もなく全財産を売りはらひ、ウ※ルターの遺妻と三人の子供とをつれて、どこへか遠く漂泊し去つたというのみでそれ以上、何の手がゝりもありませんでした。
— 鈴木三重吉 『勇士ウ※ルター(実話)』 青空文庫
一匹の小蝦が咽喉を通らないのを無理に冷酒で流し込んで『これが土産だ』と云ってその時の僕の全財産、二十銭を置いて来た」云々。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は全財産を投じて新しい事業を始めたが、軌道に乗るまでには時間がかかった。
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地震ですべてを失った彼らにとって、この小さなバッグが今や全財産だ。
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遺言書には、全財産を慈善団体に寄付することが記されていた。
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