寝崩
ね崩
名詞
標準
文例 · 用例
静子の心は千々に乱れたが、昼よりの疲れに、今は身心ともに困憊して、そのまゝ子供の枕許へウト/\と寝崩れて終った。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
「さ、速くどッからでも勝手に描いたらどう」 おそらく昼間飲んだ酒の酔を、そのまま寝崩れたためであろう。
— 江戸名人伝 『歌麿懺悔』 青空文庫
寺へ帰るのは十二時近くであったが、座敷に上ると早速空気ランプをつけて、疲れた体の衣裳も解かず、毛氈の上へぐったり嫌らしく寝崩れた儘、残り惜しそうに絢爛な着物の色を眺めたり、袖口をちゃらちゃらと振って見たりした。
— 谷崎潤一郎 『秘密』 青空文庫
部屋に入つて見ると、恐しく贅澤な夜の物の上に、誰袖のお袖は寢崩れたやうに、俯向になつて死んで居るのでした。
— 華魁崩れ 『錢形平次捕物控』 青空文庫