行く着ける
いくつける
動詞
標準
文例 · 用例
東京郊外、省線|荻窪駅の北口に下車すると、そこから二十分くらいで、あのひとの大戦後の新しいお住居に行き着けるらしいという事は、直治から前にそれとなく聞いていたのである。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
」その前のとしのひと夏を、水上駅から徒歩で一時間ほど登って行き着ける谷川温泉という、山の中の温泉場で過した。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
わしたちは果して生きて向う岸に行き着けるかどうか、この大水では、心もとない。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原という町に、酒と煙草を買いに出かけた。
— 太宰治 『雀』 青空文庫
その一つは、私が東京から汽車で、三、四時間で行き着けるある小都会に闇屋の婆さんに連れられてまいりました時のことですが、ただいまは、それをちょっとお知らせ致しましょう。
— 太宰治 『貨幣』 青空文庫
が、どの道を行っても、都へ行き着けるのは確だ。
— 菊池寛 『三人兄弟』 青空文庫
今ではあの村の直ぐ手前まで電車が通じてゐるので、行かうと思へばこれから出かけても日が暮れぬうちに行き着けるだらう。
— 牧野信一 『海棠の家』 青空文庫
ゼーロンのお蔭で私は、苦もなく龍巻村へ行き着けるであろうと悦んだ。
— 牧野信一 『ゼーロン』 青空文庫