日章
にっしょう
名詞
標準
文例 · 用例
あげよ我等の日章旗人みな愁眉をひらくの時わが戰勝を決定してよろしく萬歳を祝ふべし。
— 萩原朔太郎 『南京陷落の日に』 青空文庫
しかし旭日章旗のような光線の放射でなく、大きな火の玉というよりも、全身|爛焼の火山その物のように、赤々と浮び上った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私はユーストンの地下鉄の乗換場附近にある玄関に、日章旗を交錯した日本料理店胡月の卓子で、外交官の松岡、画家の山中、トンテム・ハム・コートの伊太利料理店の主人と暗い東洋風の部屋で、日本食の晩餐後お互に深い沈黙に陥っていた。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
――今持っている旭日章のほかに、彼は年金のついている金鵄勲章を貰うことになる。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
猫の首まきへ私がいつか教えてやった日の丸を真似てこしらえた小さな日章旗と独逸の旗を二本しかけて返して上げた。
— 岡本かの子 『伯林の降誕祭』 青空文庫
私は斷言する、鷲の如く猛く、獅子の如く勇ましき列國の艦隊が百千舳艫を並べて來るとも、日章旗の向ふ處、恐らくば風靡せざる處はあるまいと。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
元より紛議も葛藤も恐るゝ所でない、正理は我にあるのだが、然し※里の波濤を距てたる絶島に於て、既に唯一の確證たる可き日章旗を徹去されたる後は、我に十二|分の道理があつても、一個の證據なく、天下の承認を得る事は餘程困難であらうと思ふ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
荒浪の國の旗は、其竿頭から三方に引かれた綱に結ばれて、翩々と風に靡く、其頂上には我が譽ある日章旗は、恰も列國を眼下に瞰おろすが如く、勢よく飜つて居る。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
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日章(にっしょう)は、太陽をかたどった意匠。
出典: 日章 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0