湿球
しっきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
恐らく湿度計は乾湿ハイグロメーターの湿球のような状態におかれ、水銀は急に熱を奪われて萎縮したことでしょうし、湿度計の方は、その傍に居る人の衣服がポッポッと湯気を出して乾燥中であるために殆んど飽和状態に近い湿度を記録したのでありましょう。
— 海野十三 『赤耀館事件の真相』 青空文庫
湿球寒暖計は、夙に測る能わざるに至り、大に楽みを殺がれし心地せしが、今また暖炉の傍に、置ける電池|凝結して破壊し、ために発電するに由なく、また風雨計の要部を蔽う所の硝子板紛砕して、内部に氷雪|填充し全くその用を為さざるに至りしかば、更に大に楽みを殺がれたり。
— 野中到 『寒中滞岳記』 青空文庫