雑俎
ざっそ
名詞
標準
文例 · 用例
姉妹芸術としての俳諧連句については昭和六年三月以後雑誌「渋柿」に連載した拙著論文〔「連句雑俎」〕を参照されたい。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
『五雑俎』十二に、〈巴東寺僧青磁碗を得て、米をその中に投ず、一夕にして満盆皆米なり、投ずるに金銀を以て皆|然り、これを聚宝※という、国朝沈万三富天下に甲たり、人言うその家にかの宝盆ありと〉、これは少し入れると一盃に殖えるので、無尽の米絹とやや趣きが差う。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
『五雑俎』九に竜が雷を起し、大蜈蚣の玉を取らんとて撃った話あり、その長一尺以上なるは能く飛ぶ、竜これを畏る故に常に雷に撃たるという、竜宮入りの譚に蜈蚣を竜の勁敵としたるもまことに由ありだ、西洋には蜈蚣蛇を殺すという事下に言うべし。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
『淮南子』に、越人蛇を養い胆を取りて上貢としたと載せ、『五雑俎』に、〈めば、拷椋百数といえどもついに死せず、ただし性大寒にして能く陽道を萎せしめ人をして子なからしむ〉。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『酉陽雑俎』に、蛇|交むを見る人は三年内に死す。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『酉陽雑俎』の十に、〈蘇都瑟匿国西北に蛇磧あり、南北蛇原五百余里、中間あまねき地に、毒気烟のごとくして飛鳥地に墜つ、蛇因って呑み食う〉、これは地より毒烟上りて、鳥を毒殺するその屍を蛇が食うのか、蛇がその磧一面に群居し、毒気を吐きて鳥を堕し食うのか判らぬ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『酉陽雑俎』十六に、〈蛇に水草木土四種あり〉、水や草叢に棲む蛇は本邦にもあり。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その子衡父の屍を覓めて得ざりければ、鵠の足を縻いで石崖頂に置き、白日昇天したと言い触らし、愚俗これを信じて子孫を天師と崇めた(『五雑俎』八)。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫