はいよ
はいよ異読 あいよ
感動詞
標準
okay
文例 · 用例
その頃、雜誌「改造」の誌上に於て、彼の連載してゐる感想「文藝的な、餘りに文藝的な」を讀むに及んで、この感はいよいよ深くなつて來た。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
ながく躊躇をすればするほどこれはいよいよ薄気味わるいことになりそうだな、とそう直覚したので、私は自分にもなんのことやら意味の分らぬ微笑を無理して浮べながら、その男の坐っている縁台の端に腰をおろした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
暑中休暇がすんであたふたと上京したら、馬場の海賊熱はいよいよあがっていて、やがて私にもそのまま感染し、ふたり寄ると触ると Le Pirate についての、はなやかな空想を、いやいや、具体的なプランについて語り合ったのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
ましては「この山は防風上はかの山より一層重大な役目をなす」なぞといふのはいよいよ以て生活である。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
不知不識其方へと路次を這入ると道はいよいよ狭くなって井戸が道をさえぎっている。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
明日はいよいよ鷹が貰えると思ってさんざんに待ちかねて、やっとその日になってみると鷹は今ちょうどトヤに入っているからもう二、三日待ってくれというのである。
— 寺田寅彦 『鷹を貰い損なった話』 青空文庫
腫物はいよいよ發展し、いまは膏藥では間に合はず、脱脂綿に無刺激の油藥を塗つて患部に貼りつけ、日に五、六囘も貼りかへなければなりませんでした。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
」 と言ひ、なほもしばらく岩の上にあぐらをかいたまま、雨の景色を眺めてゐたが、雨はいよいよ強くなり、いつかうに止みさうにも見えないので、「こりや、どうも。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫