空腹時
くうふくじ
名詞
標準
fasting
文例 · 用例
民主日本の航路から大衆の精悍さを虚脱させるために空腹時のエロティシズムは特効がある。
— 宮本百合子 『商売は道によってかしこし』 青空文庫
玉子のような物と共に食べれば玉子の方へ混って胃から腸へ下るため吸収される分量も少くその力も段々弱くなりますがもしもそれだけの唐辛ばかりを空腹時に食べたら溜まりますまい。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
悲しみとか失敗つたとかいふ區別のない一種の空腹時のやうな手頼りのない感慨が、そこら一杯にひろがつて來ても、それを選りあらためることの出來ない頭腦には、どう言ひやうのない茫漠さがあつただけだつた。
— 室生犀星 『神のない子』 青空文庫
泳いでいる人間だって、たとえ魚の血やぬめりの匂いが体についていなくても、空腹時の奴らにとっては標的となる。
— THE OLD MAN AND THE SEA 『老人と海』 青空文庫
例えば空腹時の食欲、二皿三皿たべた後の食欲、というふうに。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫