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曠原

曠原
名詞
1
標準
文例 · 用例
曠原紳士、村の娘たち、牧者、葡萄園農夫等 円舞。
宮沢賢治 ポランの広場 青空文庫
それは、コンデロガを発って間もなく、曠原の灌木帯で野牛を狩った時のこと、砂煙をたてて、牝の指揮者のもとに整然と行動する、その一群へ散弾をぶちこんだ。
有尾人 人外魔境 青空文庫
やがて、氷の曠原を踏んで猟虎入江を過ぎ、コマンドル川の上流に達したとき、その河口に、ベーリングの終焉地があるのを知った。
小栗虫太郎 紅毛傾城 青空文庫
君は曠原の自然木、彼は幾何学式庭園の竹、君は逞ましい蛮人、而して彼は比歇的利性の文明人。
愛の詩集のはじめに 愛の詩集 青空文庫
のみならず、曠原の風景が愈彼の為めに新らしくされ、野末を通る人馬も自づから彼の姿を振り返つてゆく。
愛の詩集のはじめに 愛の詩集 青空文庫
わなになっている縄の端が野馬の首にかかると力を込めて地上に引き倒し、己の馬を棄ててそれに飛び乗り、茫茫たる曠原の上を疾走して馬の野性を乗り減らした。
田中貢太郎 仙術修業 青空文庫
窓には、曠原のバラ色の朝焼が映っていた。
里村欣三 苦力頭の表情 青空文庫
当代よりは廿六世以前、山城国延暦寺乗運公の実弟、増誉上人といふ人がこの沼津の地に来り、以前鬱蒼として茂つてゐたと伝へらるゝ松原が相模の北条と甲斐の武田との戦ひの戦略から一本残らず伐り払はれ、見る影もない荊棘の曠原となつてゐたのを嘆き自ら植樹に着手した。
若山牧水 沼津千本松原 青空文庫