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浮絵

うきえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
やがて、日暮れが迫り、そろそろ家並の下を街灯|点しが通る頃になると、漸く門内の麦門冬を踏み、小砂利を蹴散らしながら駆け込んで来たが、その折門前では、節句目当ての浮絵からくりらしい話し声――。
小栗虫太郎 絶景万国博覧会 青空文庫
そして、深雪が、群集の前に、浮絵のような鮮かさで立っているのに気がつくと、じっと、その顔へ、見入ってしまった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
余はここに北斎広重二家の山水を論ずるに当り、先浮世絵山水画発達の経路を尋ねてその一を奥村政信以来広く行はれたる浮絵遠景図に帰し、その二を以て天明年間江戸に勃興せし狂歌の影響なりとなさんと欲す。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
ここに元文享保の頃より浮絵と称へ来りし一種の遠景図あり。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
奥村政信鳥居|清満ら皆人物画の制作以外に、かかる浮絵の板下を描きたりしが、安永年代に至りて歌川豊春専ら遠景名所の図を描き出せしより大に流行を極め、寛政に及ぶや早くも粗製濫出の傾きを生ぜり。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
今安永時代の最も精巧なる浮絵を見るにその色彩はかつて湖龍斎の好んで用ひたる褐色を主とし、これに黄みたる紅色と緑色とを配合したる処|甚調和を得たり。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
安永年代の浮絵は元より和蘭陀銅板画の模倣なるが故に江戸名所の風景と共にまた西洋風の寺院市街|溝渠の景をも描きたり。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
歌川豊春|北尾重政二家につぎて天明年代には葛飾北斎もまた勝春朗の名にて浅草金龍山、芝愛宕山、亀井戸天神、吉原大門口等の浮絵を描きたる事|尠からず。
永井荷風 江戸芸術論 青空文庫
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浮絵(うきえ)とは、江戸時代に描かれた浮世絵の様式のひとつ。

出典: 浮絵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0