俗に言う
ぞくにいう
表現形容詞-語幹
標準
what is colloquially called
文例 · 用例
これにゃ、皆が貴僧、茶釜の中へ紛れ込んで祟るとか俗に言う、あの蜥蜴の尻尾の切れたのが、行方知れずになったより余程厭な紛失もの。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
全てこういうように、心が向うべきところに向うことが出来なくて、チラチラ、チラチラと余事に走って行くのを、気が散ると俗に言うが、この気が散って心の静定の出来ないのを、散乱心と云うのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
彼女は自分のお腹が大きくなったので診察を受けに来たのですが、診察してみるとそれは妊娠ではなく、明らかに肝臓硬変症、すなわち俗に言う“ちょうまん”で、お腹の大きいのは腹水のためであり、黄疸は目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の症候がはっきり現れておりました。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
政治自由は憲法または法律によりて生じ、人文自由は行政によりて定まる、しかしてその前者との関係を言えば人文自由は個人主義と国家主義とによりて消長し、政治自由とは個人的自由と公同的自由すなわち俗に言う国家的自由とによりて伸縮すべきものなり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
等しく文を記して同一様の趣意を述ぶるにも、其文に優美高尚なるものあり、粗野過激なるものあり、直筆激論、時として有力なることなきに非ざれども、文に巧なる人が婉曲に筆を舞わして却て大に読者を感動せしめて、或る場合には俗に言う真綿で首を締めるの効を奏することあり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
仮令い或は其一方が真実打解けて親まんとするも、先方の心に何か含む所あるか、又は含む所あらんと推察すれば、何分にも近づき難きが故に、俗に言う触らぬ神に祟なしの趣意に従い、一通りの会釈挨拶を奇麗にして、思う所の真面目をば胸の中に蔵め置くより外にせん術もなし。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
俗に言う子供の馬鹿ほど可愛く片輪ほど憐れなりとは、親の心の真面目を写したるものにして、其心は即ち子供の平等一様に幸福ならんことを念ずるの心なり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
ただ価の廉いのがその長処なので、俗に言う弁当料理です。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
作例 · 標準
これは俗に言う「都市伝説」というやつだ。
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この現象は、俗に言う「パラドックス」の一種だろう。
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彼が話すことは、いつも俗に言う「お約束」で、新鮮味がない。
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