旨義
しぎ
名詞
標準
文例 · 用例
しかりといえどもこの人民が八十九年に宣言したる自由平等博愛の旨義と主権在民の原則とは欧州大陸を振動し、その余波として数十年の後、千余里の外ついに東洋のわが国にまで及ぶに至る。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
彼ただに自由平等をもって旨義となしたるのみならず、主権在民の旨義もまたその抱懐するところに係る、その結果としてはかの改進論派とともに国約憲法を主張したり、この点は実に当時にありてもっとも大なる問題にして帝政論派すなわち当時のいわゆる保守論派といちじるしく反対せしところなり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
この尊王旨義ははなはだ明白なり、然りといえども当時論者は政府部内の人にあらずして一個の人民なり、しかしその述ぶるところは時の政府に忠告するにあらずして同胞人民に勧説するにあり、しからばこの立論は少しく奇なりと言うべし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
さきに国民旨義を排斥して冷淡なる感情または狭隘なる思想とまでに公言したるフィフテ氏といえども、この実勢を見てかの有名なる演説、「ドイツ国民に告ぐ」と題する有名の演説をなし、切に国民的感情を喚起して、この感想あるにあらざれば、自国の安寧を保つあたわずとまでに切言したり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
国民論派の内政旨義 立憲政体に対する国民論派が他の論派と異なるところの諸点は以上に述べたるがごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
国民論派の対外旨義 国民論派の内治に係る旨義は大概かくのごとし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
「女王ゑりざべすノ治世ニ於テ、英国教会ノ制度礼儀ニ一大改革ヲ施スベキヲ主張スル一宗派起リ、教会ヲ清ムルヲ旨義トスルヨリ、コノ宗徒ハ自ラ称シテ『清教徒』トイヘリ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
此の意見書には政治哲學の旨義を含蓄せる文字あれども、政黨首領の宣言書と全く其の體樣を異にしたる個人的立案なり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫