稲束
いなづか
名詞
標準
sheaf of rice
文例 · 用例
健吉は、稲束を投げ棄てゝ急いで行って見ると、番をしていた藤二は、独楽の緒を片手に握ったまま、暗い牛屋の中に倒れている。
— 黒島伝治 『二銭銅貨』 青空文庫
」父は稲束を荷って帰った六尺棒を持ってきて、三時間ばかり、牛をブンなぐりつゞけた。
— 黒島伝治 『二銭銅貨』 青空文庫
……端折った片褄の友染が、藁の裙に優しくこぼれる、稲束の根に嫁菜が咲いたといった形。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
仁王門の柱に、大草鞋が――中には立った大人の胸ぐらいなのがある――重って、稲束の木乃伊のように掛っている事は、渠が小児の時に見知ったのも、今もかわりはない。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
しかしその扉の奥に、また別の扉が厳然と閉っているのを見たとき、索敵戦隊の勇士たちは稲束が風に倒れるように、ヘタヘタと尻餅をついてしまった。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
遠山に包まれた平野の架の棒に刺さった稲束が、捧げつつをした数十万の勢揃いで、見渡すかぎり溢れた大軍のその中に降り込む驟雨。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
刈った稲束は一たん田の畔に逆さに並べられて幾日か置かれる。
— 高村光太郎 『山の秋』 青空文庫
たんぼの中に太い棒を立てて、これに高く稲束を丸くつみ重ねる方式もあり、又は低く積む方式もある。
— 高村光太郎 『山の秋』 青空文庫
作例 · 標準
秋の収穫祭では、色とりどりの稲束が神殿に飾られた。
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農家のおじいさんは、昔ながらのやり方で稲束を丁寧に編み上げていた。
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黄金色に輝く稲束は、豊穣の象徴として縁起が良いとされている。
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