竜頭
りゅうず異読 リューズ・リュウズ
名詞
標準
crown (of a watch)
文例 · 用例
」それから腕時計の竜頭を引っぱって針を直そうとしました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
舟を上れば竜頭の滝あり。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
右手に鐘楼があって、小高い基礎の周囲には風が吹寄せた木の葉が黄色くまたは赭く湿れ色を見せており、中ぐらいな大さの鐘が、漸く逼る暮色の中に、裾は緑青の吹いた明るさと、竜頭の方は薄暗さの中に入っている一種の物※しさを示して寂寞と懸っていた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
」それから腕時計の竜頭を引っぱって針を直さうとしました。
— 宮沢賢治 『耕耘部の時計』 青空文庫
シャツ一枚になって二の腕までまくり上げた兄らの間には大きな林檎圧搾機が置かれて、銀色の竜頭からは夏を煎じつめたようなサイダーの原汁がきらきらと日に輝きながら真黒に煤けた木槽にしたたっていた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
(不器用千万なる身ぶりにて不状に踊りながら、白拍子のむくろを引跨ぎ、飛越え、刎越え、踊る)おもえばこの鐘うらめしやと、竜頭に手を掛け飛ぶぞと見えしが、引かついでぞ、ズーンジャンドンドンジンジンジリリリズンジンデンズンズン(刎上りつつ)ジャーン(忽ち、ガーン、どどど凄じき音す。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
竜頭の滝を見て、戦場ヶ原の入口に入りし時は、雨ようやく晴れて、額が痛くなるほど黒髪山が頭上にのぞいている。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
晃、お百合と二人、晃は、竜頭に頬杖つき、お百合は下に、水に裳をひいて、うしろに反らして手を支き、打仰いで、熟と顔を見合せ莞爾と笑む。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
作例 · 標準
祖父から譲り受けた古い機械式時計の竜頭を指先でゆっくりと巻き上げると、心地よいチクタクという音が鳴り始めた。
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防水機能が低下するのを防ぐため、時刻合わせが終わったら必ず時計の竜頭を奥まで押し込んでおく必要がある。
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その高級腕時計は、竜頭に小さなサファイアが埋め込まれており、さりげない上品さを演出していた。
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標準
canon (of a bell)
作例 · 標準
寺院の古い釣り鐘は、上部にある竜頭の装飾が見事な意匠で、今にも天に昇りそうな迫力があった。
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撞木で鐘をつくたびに、重厚な竜頭で吊るされた青銅の鐘体が低く深く振動し、余韻が境内に響き渡った。
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歴史博物館に展示されているこの鐘は、残念ながら吊り下げるための竜頭の部分が欠損してしまっている。
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標準
something in the shape of a dragon's head (esp. a helmet crest)
作例 · 標準
若武者は初陣に際し、父から受け継いだ立派な竜頭の前立てが輝く兜を被り、馬に跨った。
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その武将の甲冑は、黄金に輝く竜頭が額に配されており、戦場でも一際目立つ存在だった。
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職人は数ヶ月かけて、木彫りに金箔を押した精巧な竜頭の兜飾りを完成させた。
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