炭塵
たんじん
名詞
標準
coal dust
文例 · 用例
そして、炭塵で真黒けになった日給三十銭の運搬華工や、ハッパをかける苦力がウヨウヨしていたね。
— 黒島伝治 『防備隊』 青空文庫
悪い時には仕方のないもので、お品の安全燈は炭車の尻にブラ下げてあり、そして空の炭車はそのまま走っていたのであるから炭車の尻には複雑な気流が起り、いままで地面に沈積していた微細な可燃性の炭塵は、当然烈しく捲き立てられていたのであった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
炭塊に燃移った焔は、捲き起された炭塵の群に次々に引火して火勢はみるみる急となった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
それは坑道が、電気が処々についているとは云っても、炭塵にまみれた暗い電気であったからでもあり、また坑道は炭車の通行に必要な程度にしか設計されていず、なにかと手狭で、そうした支障のために少しでも出炭率の低下するのを恐れたからでもあった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
大きな箱の中からザラザラと流れ出た石炭の中から、炭塵に黒々とまみれた素ッ裸の男が、転ろげ出て、跳ね起きて、面喰らってキョトキョトとあたりを見廻わした。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
レールの上へ峯吉の鶴嘴を転がして置いて、闇の中で女を抱きとめ、夫婦の習慣と女の安全燈を利用して、炭塵に点火したんです。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
日光の不足と、炭塵と、有毒ガスを含んだ空気と、温度と気圧の異常とで、眼に見えて身体がおかしくなってゆく。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
海難救助協会の救難船が、現場に馳せつけた頃には、もう北海丸の船影はなく、炭塵や油の夥しく漂った海面には、最初にかけつけた釧路丸が、激浪に揉まれながら為す術もなく彷徨っているばかりだった。
— 大阪圭吉 『動かぬ鯨群』 青空文庫
作例 · 標準
炭鉱内では、炭塵による爆発事故のリスクが常に存在する。
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作業員は炭塵を吸い込まないよう、マスクの着用が義務付けられている。
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長年の炭塵吸引が原因で、彼の肺は病気になってしまった。
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